米国株分析 ZM、PINS編
米10年債利回りの上昇に伴う株式市場の乱高下が続いていますね。
特にここ数日NASDAQ関連銘柄のボラティリティ(変動率)がスゴイです。
とりわけハイパーグロース株(PERが非常に高い、成長株)にとってはツラい局面が続いています。
今回はそんな強風吹き荒れるマーケットの中でも希望が見いだせるハイパーグロース2銘柄を紹介したいと思います。
1. Zoom Video Communications(ZM)
すっかり定番となったオンラインビデオプラットフォームですが、米国でのコロナワクチン普及を織り込んでいるのか、直近でかなり下げています。
3月前半で長い陰線を付けて下げています。
ZMは私も持っているので、正直不安ではあります。
不安を払しょくするためにも簡単に財務分析をしてみました。
①全体分析
特にTotal Revenue(売上高)が2020年以降右肩上がりになっているのがわかります。
営業キャッシュフローマージン(Operation CF/Total Revenue)も同様に大きく伸びており、特に2021年ではなんと55.5%です。
一般的に営業CFマージンは15~35%程度あればその企業は効率的に稼げている、
いわゆる「安産型」の企業である、とされています。
コロナ禍を契機にZoomが一気に注目されたのが容易にわかります。
次に1株当たりの業績を見ていきましょう。
②1株当たり分析
ここで注目すべきはEPS(1株あたり純利益)と、CFPS(1株当たりキャッシュフロ)の伸びだと思います。
優良銘柄を見分けるための基準として、
・EPSが力強く伸びているか
・CFPSが力強く伸びているか
この2点がありますが、両者を満たしています。
③懸念点
コロナ禍が終わったとしてもZoomの提供するサービスは使われていくのか?
という疑問があります。
しかし、ウェビナー機能など他のオンライン会議ツールなどにはないシステムをはじめ、ここ最近はZoom Phoneという企業向け電話サービスも展開しており、収益性が崩れることはないと思います。
自己資本比率も64.65%と高く、企業体力も十分です。
2. Pinterest(PINS)
次にPinterest(PINS)を紹介します。
こちらは知らない方も多いかと思いますが、Googleで画像検索をするとよく見かける
画像提供プラットフォームです。
顧客の嗜好に合わせて気に入りそうな画像を次々と紹介してくれるので私も重宝しています。
実は月間利用者数は4億人を超えているそうです。
上場したのは2019年とかなり若い企業です。
右肩上がり相場だったものの、2021年3月の金利上昇局面で見事に焼かれています。
①全体分析
Net Income(純利益)が2019年にザクッと落ちていますが、
売上高と営業CFマージンは順調に伸びています。
②1株当たり分析
EPSがかなり心配な推移です。しかしSPSは堅調に伸びています。
③懸念点
EPSが良くないのが懸念点です。まだ若い企業だから、というのもあるのでしょう。
しかし、直近の決算を見るといずれもコンセンサスEPS予想を上回っているので、
過剰に心配する必要もないのかなとも思います。
まとめ
今回紹介したZMとPINSはいずれもハイパーグロース銘柄の中でも将来性を期待できるいい銘柄だと思います。
近々私もPINSを購入しようと思います。
皆様の投資人生に幸あれ!