【あるある?】地毛が茶色い悩み
私は地毛が茶色い。
それはそれはきれいな茶色をしている。
例えるならばアーノルド・シュワルツェネッガーのような髪色だ。
今でこそ私の髪の色をほめてくれる人は多いが、実は苦い思い出もある。
今から10年以上前、私が高校生だったころの話だ。
私の高校は比較的校則もゆるく、そこそこ自由な校風だった。
その日は入学後初めての生徒指導週間が始まる朝だった。
「何もないだろう」
そう思い、校門を潜り抜けた瞬間、"ヤツ"が近づいてきた。
高校の最大戦力「ガチムチ生徒顧問」だ。
ヤツは私の前に立ちはだかり、こういった。
「お前染めてるだろう!職員室に来い!!」
衝撃が走った。
中学では何となくスルーされてきたこの髪色を、親から譲り受けたこの髪色を。
たったのツーセンテンスで全否定されたのだ。
職員室に連行された私はヤツに詰問される。
ヤツ「染めてるんだろう?」「なんで染めているんだ?」
私「染めていません。地毛です。」
ヤツ「ふざけるな!そんな茶色い髪が地毛なわけがないだろう!!」
私「本当なんです!信じてください」
必死に弁明するが信じてもらえない。
地毛が茶色であるというだけで、20分くらいの無駄な押し問答が続いた。
なんで昭和の人たちってこんなに髪色にうるさいんだ?
茶色に恨みでもあるのか?
結局、私は髪を黒色に染めざるを得なくなった。
いや、おかしいでしょ普通に考えて。
校則ガバガバなのになんで髪だけ厳しいねん(# ゚Д゚)
始めて髪を黒く染めた日、私はちょっとだけ涙を流した。
髪色は個性だ。生まれつきの髪色を否定されるいわれはない。
というか個人的には別に高校でも髪染めていいと思う。
「高校生で髪を染める=ヤバいやつ」という色眼鏡のせいで人知れず苦しむ人は意外と多いのではないだろうか?