失恋～一歩踏み出せない人へ～

今回は失恋して間もない、あるいは失恋が忘れられなくてツラい人向けに。

先に結論ですが、失恋はよくあることです。

一人の人間とマジメに向き合った結果生じた現象です。

恥ずべきことではありません。

1. わたしの体験談

・・・・・・

3年前の話です。まだ私が大学生だったころの話。

あれは晴れた、少し肌寒い春の日の午後でした。

桜が舞い散る、そんな季節でした。

彼女は同じ部活動に所属する一歳年下の後輩です。

イメージとしては堀北真希を少し物腰柔らかくした感じ。

おとなしいけど芯がシッカリしている、そんな人でした。

あと、とても可愛かったです。

そんな彼女に私は惚れこみ、何回かデートを重ね、いつ告白しようか、

そんなことを考えていました。

毎日彼女のことで頭がいっぱいで、勉強も手につかなくなるほどだったんです。

彼女のことを考えると幸せなんだけど、どこか切ない、よくわからない感情に

毎日さいなまれていました。

この日は彼女の家の近くのショッピングモールで買い物や食事をし、

そのあとは公園に行き、告白しよう！

そんなことを頭の中でグルグルグルグル考えていました。

幸せな時間でした。

他愛もない話が楽しくて仕方ないし、彼女の一挙手一投足がかわいかったです。

デートの後には必ず自分からお礼を連絡してくるとてつもなくいい子でした。

学生にしてはちょっとだけ洒落たレストランで私たちは食事をすませ、

「桜を見に行こう！」そう言い、私は彼女を公園に連れ出しました。

私たちは手をつなぎ、ベンチに腰掛けました。

何の話したかあまり覚えていませんが、楽しかったのだけは覚えています。

「出会ったときから好きだったんだ。」

タイミングを見て私は立ち上がり、彼女に言いました。

すると、彼女も立ち上がり、思いがけない言葉をいったのです。

私の目を見ながら、

「先輩は好きです。でも、お兄ちゃんみたいなので、

恋かどうかはちょっとよくわからないんです。

本当にゴメンナサイ。」

私のなかで何かが崩壊していくのを感じました。頭が真っ白になりました。

今まで過ごしてきた日々はいったい何だったのか。てかお兄ちゃんってなんだよと。

何をそのあと私が言ったのかまるで思い出せませんが、

たぶん彼女にキスをしようとしたんだと思います。

ハグをし、キスしようとしましたが彼女は顔をそらしました。

あまつさえ、ハグすら返してくれなかったのです！

「でも先輩のことは好きです。だから、今まで通り先輩として接してくださると、うれしいです。」

彼女は言いました。

なんだそれはと。今書きながらでさえも思っているわけですが、

あの時の私はただただツラくて、その場にいることも苦痛で、

一刻も早く逃げ出したかったのを覚えています。

でも、何とか笑って受け止めました。

だって相手がそう思っているならこちらが打てる行動は何もないですから。

私は彼女を自宅近くまで送り、別れました。

私の恋は終わりました。

半年近くかけてデートや大学で時間を共有してきたワケですが、

幸せなんて簡単に瓦解するものです。

・・・・・・

その後、彼女とは部活動で顔を合わせたりもしましたが、

ほぼ会話することはありませんでした。

なぜフラれたか、本当に納得がいきませんでした。

私は自暴自棄になってタバコを吸い始めました。

あの桜舞い散る公園、彼女を抱きしめたのと同じ位置にタバコの吸い殻を

「墓標」に見立てて大地に突き立て、

最後にはそれを蹴り飛ばす、そんなことを繰り返すようになりました。

正直、あの頃の私は相当病んでいたと思います。

私と彼女は別々の道へ進みました。

私は就職し、彼女は大学院に進学しました。以降、彼女とは連絡をとっていません。

あのとき僕たちを見守っていた大きな桜の木は、まだそこにあります。

2. 失恋した後どうしたか

書いててちょっとしんどかったです。

何だかんだ言っても失恋は人類共通のつらい話だと思います。

前置きが長くなり恐縮ですが、そこそこツラい失恋をしたあと私が何をしたか、

乗り越えるために何をしたか、紹介します。

① とりあえず気が済むまで泣いた。

悲しみを絞り出すには気が済むまで泣くのが特効薬でした。

心の正常なバランスを保つためには泣くのが一番らしいです。

恥ずかしいことではありません。

たくさん泣き、悲しみを吐き出しましょう。😢

② 趣味に打ち込んだ。

はやく失恋とかいう悲しすぎるイベントを忘れたかったし、

誰よりもうまくなりたい、そう思って部活に打ち込みました。

大会でもそこそこの成績を納められるくらいの実力にまで昇り詰めることができ、

徐々に失恋の悲しみが薄れていきました。

③ タバコを吸い始めた。

「今までの自分から変わりたい」。

そう思い、タバコに手を出しました。

タバコ友達が増え、人付き合いの輪が広がりました。

(お金もかかるしお勧めはしません。)

ちなみに今は禁煙しています。

④ 筋トレを始めた。

次の恋愛のために、必ず狙った人を落とすために、とりあえず筋トレしよう、

そう思ってゴリマッチョの友達に筋トレを教わりました。

失恋したとき筋トレを始めるのはかなりオススメです。

重いものを持ち上げられるようになると謎の全能感を得られます！！

筋肉がついて体型も変化するし、何となく自信も付きます。

筋トレは失恋した方には本当にオススメです。

3. 忘れられなくてもよいのでは？

ここまで書いておいてなんですが、

3年以上たった今でも失恋時のツラい感情をなーんとなく思い出してしまいます。

しかし「失恋の悲しみを別の感情で上書きする」というのは極めて重要で、

ツラい思い出が一歩踏み出すための原動力というか、

「自分が飛躍するための起爆剤」になるのです。

今では寧ろ、私をフッた女の子に「ありがとう」と言いたいです。

だって自分を変える、頑張るためのキッカケをくれたのですから。

忘れることができなくてもよいのです。

ただ自分を成長させることができる糧にすることができれば。

その経験は恥じるものではなくなるハズです。